有限会社 印材舎
オーダーメードの特色インキが
大切な商品イメージを決める
通常の印刷はC(シアン=青)、M(マゼンタ=赤)、Y(イエロー=黄)、K(スミ=黒)の4色の掛け合わせでさまざまな色を表現しますが、企業や商品のイメージカラーのように重要な色や、掛け合わせでは表現しにくい色は特別な専用のインキを使って印刷します。印材舎ではそうした特色インキを1923年から作り続けています。
最近はUVインキの需要が伸びていると、朝生公章代表取締役は言います。美しいパッケージは、商品の売れ行きを左右するほど重要な役割を果たします。パッケージは印刷のあとすぐに組立加工に入るので、すぐに乾くUV印刷で工程を短縮するそうです。
「私たちはインキを作ることを通じて、(それが印刷に使われることで)文化を創ることに役立っている」と語る朝生社長。社員にも、自分の仕事がどう社会に貢献しているかを感じて欲しい、と話しています。ものを作って直接的あるいは間接的に社会を支える「工業」の意義を、改めて感じる言葉です。
特色を創るのは
色彩感覚と決断力
特色の調合にはお客さまの要望に応えられる繊細な色彩感覚が必要なのはもちろん、この色でOKという決断力が必要です。経験と勘による微調整が必要な細かい仕事ですが、担当者は全員女性です。女性の思いきりの良さが物を言うようです。また製造した特色イン キのサンプルは最低3年程度保管しています。印材舎には3万点を超える特色インキのサンプルが保管され、いつ注文のリピートがあってもすぐに応じられます。
有限会社 印材舎
代表者 | 朝生 公章 |
所在地 | 世田谷区代沢3-12-25 |
設立 | 大正12年(1923年) |
主な事業 | 印刷インキの製造・販売、印刷機材の販売 |
連絡先 | 03-3412-3011 |