有限会社 亀屋邦楽器

プロの演奏家に評価される
音づくりの技術力

職人の皆さん。お客さまの語る音を職人の言葉(形や寸法)に翻訳(理解)して楽器に仕上げていく
職人の皆さん。お客さまの語る音を職人の言葉(形や寸法)に翻訳(理解)して楽器に仕上げていく
このように三味線に蒔絵をのせることもできる
このように三味線に蒔絵をのせることもできる

三味線作りはまずお客さまの注文に合わせて、棹は棹師、胴は胴師といった専門職人にパーツを発注し、最後にそれらを三味線の形に仕上げていきます。芝﨑勇生代表取締役の父、芝﨑勇二さんはこの分野の東京都優秀技能者(東京マイスター)です。
亀屋邦楽器の強みはプロにも評価される音づくり。目標はお客さまの理想とする音を作ること。特にプロの演奏家の方からの音の注文は非常に厳しいものだそうです。職人は音のイメージを三味線の形 や寸法に翻訳(理解)して楽器に仕上げていきます。一番大事なのは皮の張りで、お客さまの音の好みに応じて皮を選んで張り上げます。最初の一音で評価が決まってしまうので、完成した三味線の音色を聞いてもらう瞬間はものすごく緊張するそうです。
芝﨑勇生さんのこだわりは、メイドイン亀屋の品質を維持していくこと。その上で各職人が工夫を加えてより良い楽器を作ることです。

破いて、破いて、身体で覚える

音づくりの要、皮張りは難しい技術です。パンパンに張れば強い音になり、静かな音が欲しければそのように張ります。張り過ぎれば破れて、破れると怖くなって張りがゆるんでしまう。しかも皮は天然物なので張り加減は一定ではありません。若い職人は、何度も皮を破きながら、その加減を身体で覚えるしかないそうです。

刃物も砥石も専用のものは売っていないので、全部自分で作る
刃物も砥石も専用のものは売っていないので、全部自分で作る
東京マイスター 芝﨑勇二さん
東京マイスター 芝﨑勇二さん

メッセージ

最初から最後まで
関われる仕事の面白さ

今の仕事は分業が多く、完成品が何かわからないことも多いですが、この仕事はパーツの発注から組み立て、皮を張って音を作り上げるまですべてを自 分の責任でできるところがやりがいです。その上で、お客さまの求める音をうまく仕上げられたときには、大きな達成感があります。

芝﨑勇生代表取締役
芝﨑勇生代表取締役

有限会社 亀屋邦楽器

e-kameya.com


代表者芝﨑 勇生
所在地世田谷区宮阪3-12-11
設立昭和42年(1967年)
主な事業三味線・箏・三線・和胡弓の修理、販売
連絡先03-3429-8389
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